【2026現地取材】パスタの街から「日本の美食都市」へ。新幹線で50分、進化が止まらない高崎グルメの最新現場
高崎 グルメの熱気が、2026年のいま、かつてない高まりを見せている。北陸新幹線の運行拡充や駅周辺の再開発が一段落し、群馬県高崎市は「通過するターミナル」から「目的地となる食の都」へと鮮やかな変貌を遂げた。一見すると平穏な地方都市の街並み。だが、一歩路地へと踏み込めば、湯気とともに漂う香ばしい醤油の匂いや、ガーリックとトマトが弾ける芳醇な香気が鼻腔をくくぐる。小麦文化が生んだ伝統のソウルフードから、地産食材を革新的な技法で昇華させる新世代のビストロまで、この街の食文化は今、急激な多様化の真っ只中にある。
東京駅から新幹線に揺られてわずか約50分。この圧倒的な近さが、週末のたびに美食家たちを引き寄せる。昭和の残り香を色濃く残す路地裏の老舗を覗けば、地域に根差した高崎 グルメの底力に圧倒されるはずだ。皿からあふれんばかりの超絶ボリューム、素材本来の旨味を大胆に引き出す男気あふれる味付け、そして店主と常連客が織りなす温かな空気感。本稿では、2026年最新の現地取材と独自インタビューをもとに、いま高崎で起きている知られざる「食のイノベーション」の最前線を余すところなく報告する。
「キングオブパスタ」だけじゃない!小麦の聖地で交錯する伝統と新波

高崎といえば「パスタの街」として全国にその名を知られている。毎年秋に開催される熱狂的イベント「キングオブパスタ」は、2025年大会を経てさらにその規模と質をアップデートさせた。市内には150店舗以上のパスタ提供店がひしめき合い、人口あたりの店舗数は全国トップクラスだ。しかし、この街の小麦文化は決してパスタだけに留まらない。
もともと水はけの良い台地と日照時間に恵まれた群馬県は、古くから関東有数の小麦生産地として栄えてきた。うどん、焼きまんじゅう、そしてパスタ。高崎の「粉もの」の伝統は、時代ごとに姿を変えながら市民の胃袋を支え続けている。最近では、地元産小麦「絹の波」や「高崎あやひかり」を使った自家製生パスタを打ち出す若手シェフが増加中だ。もっちりとした独特の食感と豊かな小麦の風味は、かつての「量で魅せるパスタ」から「質で唸らせるパスタ」へのシフトを明確に物語っている。
昭和レトロの香ばしさ!絶品ホルモンと「焼きまんじゅう」に集う人々

夕暮れ時、高崎駅西口の裏路地を歩くと、どこからともなく煙が立ち上り、食欲をそそる香ばしい匂いが漂ってくる。高崎の夜を語る上で欠かせないのが、新鮮な豚ホルモンを七輪で焼き上げる炭火焼きホルモンの文化だ。高崎近郊には屠場があり、朝挽きの新鮮な部位がその日の夕方には店に並ぶ。臭みが一切なく、ぷりぷりの歯ごたえと甘い脂が弾ける豚ホルモンは、一度味わえば病みつきになる中毒性を秘めている。
そして、食後の別腹として、あるいは小腹がすいた午後のおやつとして愛され続けるのが群馬のソウルフード「焼きまんじゅう」だ。蒸したふっかふかの素饅頭を串に刺し、甘辛い濃厚な味噌ダレを何度も塗り重ねながら炭火で焦げ目がつくまで香ばしく焼き上げる。一口頬張れば、外側はパリッと香ばしく、中は驚くほど軽い食感。創業100年を超える老舗から、若者が立ち上げたモダンなテイクアウト専門店まで、世代を超えて受け継がれるこの甘辛い味覚は、高崎の日常そのものである。
上州牛と赤城ポークの競演!ブランド肉が魅せる極上グリル体験

高崎の食の豊かさを支えている大きな要素が、豊かな自然環境で育まれた高品質なブランド肉の存在だ。利根川の清流と赤城山からの風を受けて育つ「上州牛」や「赤城ポーク」は、全国の料理人からも高い評価を受けている。高崎市内のステーキハウスやとんかつ専門店では、これらの極上肉をリーズナブルな価格で堪能できるのが最大の魅力だ。
特に注目の動きが、低温調理や長期熟成といった最新の調理技術を取り入れた新しいスタイルの肉料理店だ。キメ細やかなサシが入った上州牛のサーロインを表面だけサッと炙り、地元産のわさびと醤油でいただくシンプルなスタイルから、赤城ポークの厚切りロースをじっくり時間をかけて揚げ、驚くほどの柔らかさと肉汁を閉じ込めた極上とんかつまで、その進化は留まることを知らない。地元産のクラフトビールや群馬の地酒とのペアリングを提案する店舗も増えており、大人のための夜の選択肢が確実に広がっている。
「ファーム・トゥ・テーブル」の進化形!高崎野菜が主役のオーガニックビストロ
市街地から少し車を走らせれば、広大な畑と田園風景が広がる。高崎市は実は、きゅうり、ナス、ほうれん草、ネギなど、高品質な野菜の一大生産地でもある。この地元の恵みをダイレクトに皿の上に表現しようという「ファーム・トゥ・テーブル(農園からテーブルへ)」の動きが、近年の高崎で急加速している。
地元の若手農家とタッグを組んだ気鋭のシェフたちが手掛けるイタリアンやフレンチのビストロでは、朝採れの野菜がそのまま料理の主役に据えられる。力強い旨味と甘みを持つ高崎野菜は、余計な手を加えなくてもそれ自体が主役級の存在感を放つ。グリルされた根菜の甘み、フレッシュな葉物の瑞々しさ、そして色鮮やかなプレゼンテーション。身体も心も満たされるヘルシーで洗練された一皿を求めて、都内から日帰りで訪れる女性客やファミリー層が絶えない。
2026年型「エキナカ&駅近美食街」!手軽に楽しむ高崎の味覚
時間がない旅行者や出張帰りのビジネスパーソンにとって、高崎駅周辺の食の充実ぶりは嬉しい限りだ。高崎駅構内および直結の商業施設は2025年から2026年にかけて段階的なリニューアルを実施。群馬県内の名店が一堂に会する「エキミチ美食街」としてパワーアップを遂げた。
新幹線の改札を抜けて数分で、行列必至の有名パスタ店の分店や、老舗割烹が手掛ける上州牛の牛めし弁当、さらには群馬の地酒を少量ずつ飲み比べできるスタンディングバーにアクセスできる。短時間で高崎の食の魅力を凝縮して味わえるこのエリアは、旅の始まりや締めくくりに最適なスポットとして連日賑わっている。テイクアウト商品も充実しており、新幹線の車内で味わう名物弁当の美味さは格別だ。
失敗しない!高崎グルメを巡る週末日帰り食べ歩き攻略ルート
最後に、初めて高崎を訪れる旅行者のために、1日で効率よく食の魅力を堪能するための理想的なモデルコースを提案したい。ポイントは「移動手段の活用」と「時間帯の分散」だ。
午前11時前に高崎駅に到着したら、まずは駅前のシェアサイクル「高崎まちなかコミュニティサイクル」を確保。混雑が始まる前の午前11時の開店と同時に第一命題である「名物パスタ店」に飛び込むのが鉄則だ。午後は歴史ある街並みを散策しつつ、小腹が空いたタイミングで老舗の「焼きまんじゅう」をテイクアウト。夕刻には駅周辺の路地裏で香ばしい煙を上げる「炭火焼きホルモン」か、シックなビストロで「上州牛と地元野菜のディナー」を楽しめば、これ以上ない充実したグルメ体験が完結する。食の宝庫・高崎の真価を、ぜひ自らの五感で確かめてほしい。 (出典: 高崎 グルメ(Yahoo!ニュース))